積善寺だより web版(2024.1 No42)
三年ぶりに通常の新年を迎えて
檀徒の皆様、穏やかに新年をお迎えのことと、ご拝察いたします。また日頃より当寺の護持にご協力を賜りますことに心より感謝申し上げます。
さて、新型コロナウイルス感染症が五類移行してからのはじめての新年です。三年もの長い間、普通のお正月を過ごせなかったからか、平穏な年越しをなかなか満喫できないのが実感です。とはいえ街中に賑わいが戻ってきたのを見るのは格別の思いがあります。
感染症が落ち着くと今度は日常生活に人々の目が向きます。燃料、電気をはじめ、食料、日用品等、生活に直接結びつく物価の高騰が止みません。また少子高齢
化、円安等の社会の諸問題も長期化しています。政府や行政の対応が期待されますが、他に頼るだけでなく、我々自身も、少しずつでよいと思いますが、生活の
工夫を重ねて、この状況を乗り切っていきましょう。
〜「辰年」について〜
今年は辰年(たつ)です。「辰」という字は二枚貝が足を出して動いている形態を表しており、肉片などが動くという意味があります。
中国の古書では、辰は「ふるう、ととのう」を意味する「振」で、陽気が動いて万物が振動し、草木もよく成長して形がととのった状態を表すと解されています。辰年は陽の気が動いて万物が振動するので、活力旺盛になって大きく成長し、形がととのう年になると信じられています。
また、たつ(竜、龍)は十二支の中で唯一空想上の生き物で、権力や隆盛の象徴であることから、出世や権力に大きく関わる年といわれています。
竜は古代中国の神話で神獣とされているので、中国では皇帝のシンボルとなっています。そのため、竜顔は皇帝の顔、竜衣は皇帝の衣服、竜影は皇帝の姿など、皇帝にまつわるものには竜がつくことが多く、最上級の意で竜を用いるのです。将棋の対局にも「竜王戦」があります。
杉山の薬師堂の天井画も竜が描かれていますが、これも権力の象徴である「仏法」の守護神として、また恵みの雨をもたらす水神(農業神)として崇められてきた証なのです。
「ヤブラン」を追加して植えました
見晴らしの霊園「積善寺墓地」と「合同供養墓」分譲中
積善寺の墓地は、歴史ある古
城「杉山城址」を背後に擁し、四季折々の自然に恵まれ、墓地としては貴重な南斜面に位置し、遠望見晴らしの良い場所です。 また、参道は東西とも整備し、
天候を問わずお年寄りでも楽に墓参ができます。除草等も定期的に行っており、管理も行き届いています。価格も一区画16万円からと非常に低価格です。
また社会的に少子高齢化が進む一方で結婚しない方、子どもを持たない方、後継者がいない家など、多様な家族があり、さらに雇用形態も様々になり、墓地を求めて石塔を建立し、親族を埋葬するだけの収入を得るのも容易ではなくなっています。
これをを踏まえて、「合同供養墓」がございます。檀家様をはじめ、檀家様でない方等、どなたでも入ることができます。葬儀と納骨、13回忌までの遺骨安置で30万円をお納めいただきます。皆様のご親戚、お知り合い等ございましたら、ぜひご紹介ください。
直接住職までご連絡ください。
発行 住職 新井尚田 檀徒総代一同